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コラム:中国 人民元
経済成長が続く中国の通貨、中国人民元について、その歴史を振り返ってみましょう。
中国政府は2005年7月21日に人民元の切り上げを発表。それまで対米ドルで実質固定されていた人民元を1米ドル=8.28元から、8.11元へと2.1%切り上げました。同時に、従来より採用していた、人民元を米ドルに固定するという米ドル・ペッグ制度も、複数通貨から構成される通貨バスケットを参照にしながら為替相場政策を行うという、通貨バスケットによる「管理変動相場」(管理フロート制)へと移行。通貨バスケットの構成については、米ドルとユーロと円と韓国ウォンの4通貨を中心としています。
2008年4月10日には対米ドル6元台に突入。しかしその後は、世界的な金融危機の発生からドル・ペッグ制を復活させるなど、為替相場に対しては保守的・閉鎖的な政策を取り続けてきました。急ピッチな上昇を容認することは、輸出業者に対する打撃が大きく、混乱するとみた政府の判断と言われています。
しかし、欧米や日本を中心として多くの国が、高度経済成長を続ける中国に対して人民元切り上げを幾度となく要求してきた結果、2010年6月、中国人民銀行は相場の柔軟性を強化することを表明し、人民元切り上げを容認。当初は当局の政治的な介入によって極めて穏やかな上昇にとどまりましたが、その後、中国がインフレリスクにさらされると、インフレを緩和する1つの手段として人民元の上昇を活用する方針に転換したため、上昇ピッチが早まっています。今後も人民元の上昇余地は大きいものがあると考えられています。
人民元高はアジア通貨高につながり、円高に作用するとの見方もあります。いずれにせよ、人民元の相場動向が世界の通貨に与える影響は、少なからずあると見たほうがよいでしょう。
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