兄さん、ループ・イフダンならリピート戦略をどこに仕掛けるか相場を予想しなくてもいいんだよね?
ああ、ループ・イフダンはシステムが自動的に注文プランを作ってくれるからね。
へ~、どんな注文になるかはシステム次第ってこと?
ウ~ン、ちょっと違うな。
ループ・イフダンが分かりやすいのは、一つには自分で設定するからなんだ。
???
自動的に注文してくれると言ったり自分で設定すると言ったり、いったいどっちなんだよ?
悪い悪い、でも本当なんだ。
なんでもかんでもシステムがやってしまうわけではないから、逆にどうやって注文されるのかわかりやすいんだ。
~ point ~
いくつものリピート戦略を同時にコントロールしながら、常に値動きが発生する水準でリピート戦略を実行していくのは、 システムで発注を管理するシストレだからこそ実現できる発注メソッドです。ループイフダンを使えば、トレードに慣れていない初心者でも 経験豊富なヘビーユーザーでも、誰でも同じ様に利益の積み上げを狙ったトレードを実感できるでしょう。
ふむふむ。じゃあ、自分で設定するのは、注文同士の間隔ってこと?
そうだ。それを「ループ幅」と呼んでる。
ループ幅は同時に利益を確定する“利食いの幅”にもなっているんだ。
へ~。そうすると利益を確定させたらすぐに次のポジションで新たな利益を狙うのか。
設定するのはループ幅だけ?
まだあるぞ。さっきの図だと、注文が “買い” → “売り” になっているだろ。
これは「Bシステム」といって、買いのポジションで利益を出していくループ・イフダンなんだ。
そうすると“売り”のループイフダンもあるんだね。
売りのループイフダンは「Sシステム」だね。どちらかを選ぶんだ。
Bシステムは値段が上がっていく値動きで利益を確定していくし、Sシステムは値段が下がっていく値動きで利益を出していく。
う~ん・・・どういう時に、どちらを選べばいいの?
そうだな、それは実際にループ・イフダンを設定する時に説明しようか。
まずは流れを把握しないとだね!
設定は簡単にできるのかな?ちょっと不安だよ。
実際にループ・イフダンを設定する画面では、「売り買い(BまたはS)」、「ループ幅」、「取引する銘柄名(通貨ペアや株価指数)」があらかじめセットされた自動売買のシステムをまずは選択するんだ。
うん、なるほど。選ぶだけだと簡単にできそうだね。
他にも設定することはあるの?
あとは「取引数量」と「最大ポジション数」だな。
「取引数量」はなるべく「1」のまま使った方がいい。
「最大ポジション数」は言い換えると ループ・イフダンが一定間隔で並べる注文の数のことだな。
そうすると、最大ポジション数を大きくすれば必要な資金も増えるのか。
僕はあまり資金がないから少なくした方がいいね。
いや、それは大きな間違いだ。
これを見てくれ。
わかるか?つまり「ループ幅」×「最大ポジション数」は、ループ・イフダンの自動注文がカバーする値動きの範囲(値幅)になるってことだな。
ちょっと何を言ってるかわからない・・・
ループ・イフダンは、値動きを予想できなくても”揺れ”から利益を狙うリピート戦略を使ってるだろ?
そうだった。値段が揺れ続ける限り何回もトレードチャンスを狙っていく手法だよね。
さっきのループ・イフダンが値動きをカバーする範囲(値幅)っていうのは、この範囲内で値段が動いている限り、”揺れ”続ける値動きから利益を狙えるってことなんだ。
だとすると、その範囲はなるべく広くしておきたいね。
そうだろ?
だから「最大ポジション数」をただ減らしてしまうと・・・
あー!自動注文がカバーする範囲が狭くなってしまうのか?!
その通り。わかってきたな。
「ループ幅」×「最大ポジション数」をなるべく広く設定するのが、まずはループ・イフダンで成功する第一歩だ!
なるほどね。わかってきたぞ。
そしたら、用意できる資金が少ない場合は「最大ポジション数」を減らすより、まずは「ループ幅」を広げた方がよさそうだね。
ああ、そうだ。 狭い「ループ幅」の方が小さな値段の”揺れ”でも利益を狙えるけど、保有するポジションの数も増えるから取引に使う資金が多く必要なんだ。
取引機会は多くなりますが、相場が予想に反した場合は、保有ポジション数に応じて必要証拠金や含み損が多く発生していきます。
取引機会は少なくなりますが、相場が予想に反した場合でも、必要資金を抑えた運用をすることができます。
~ ループ・イフダン 必要資金の目安 ~
ループ・イフダンの必要資金は、以下の①と②の合計額で決まります。
①「最大ポジション数」までポジション数を保有した際の取引証拠金額の合計額
「最大ポジション数」×1枚あたりの取引証拠金額
② 最大数までポジションを保有した状態で発生する評価損の合計額
ループ幅×最大ポジション数×取引単位(※)×(最大ポジション数-1)÷2
※ 取引単位は、FX取引では通貨数量(1,000通貨)、くりっく株365では倍率(100倍または10倍)が入ります。
ギリギリの資金で狭い値幅しかカバーできないループ・イフダンを運用しても、自動売買のメリットはあまり無いということだね。
そうだな。
それから、「最大ポジション数」は口座資産に応じて最大数があらかじめセットされる。変更もできるけど、なるべくその設定のまま運用を始めるのがいいかな。
あと損切りのことも説明しておかないとな。
損切り?!利益を狙うリピート戦略じゃなかったの?聞いてないよ~!
いや、リピート戦略だからこその損切りなんだ。もう一度自動注文がカバーする範囲を見てみよう。
値動きが自動注文の範囲から外れてしまった場合、値段が一番離れているポジションを損切りする。
限られた資金でリピート戦略を続けるために新たなチャンスに備えて資金を確保するんだ。
ウ~ン仕方ないのか。でも、なるべく損切りはイヤだな。
そうだな。
だから、繰り返しになるけど「ループ幅」×「最大ポジション数」をなるべく広く設定しておくことが大事なんだよ。
わかった。肝に銘じるよ。キモキモっと。
ループ・イフダンは、運用を始める時に「取引する銘柄」、「売り買い」、「ループ幅」が決められた自動売買のシステムを選択します。
※「取引数量」を増やすと値動きをカバーできる範囲が狭くなりますので、なるべく「1」のままの設定で、リスクを抑えた運用をお勧めします。
※「最大ポジション数」は、お取引口座の新規注文可能額から計算される最大数があらかじめ入力されています。最大ポジション数を減らすと値動きをカバーできる範囲が狭くなりますので、こちらもなるべく既定値のままの設定で、リスクを抑えた運用をお勧めします。
ループ・イフダンの仕組みが分かったよ。早速試してみるかな。
ちょっと待て。
まだループ・イフダンの価格追跡機能について話してない!
ン?価格追跡機能?
ループ・イフダンが優れている所さ。
例えば、「Bシステム」つまり買いポジションで運用するループ・イフダン。一番上の保有ポジションが利益を確定できた後は何が起きると思う?
ポジションが決済されるわけだから、そのポジションは無くなるね。
そうだな。だがポジションがあったところに値段が戻ってくる可能性もあるから、その位置には新たにIFDO注文が自動発注されるんだ。
ポジションがあった位置に注文を出し直すイメージだね。
そうだ。利益を確定したということは、値段はいま利食い幅(=ループ幅)の分だけ高い位置にあるわけだ。
更にその位置で新たなポジションを保有しにいく。それが価格追跡機能だ。
ポジションを増やすっていうこと?
最大ポジション数は決まっているから、一番遠く(図では一番下)にある注文は取り消されるぞ。
新たに到達した値段でリピート戦略を始めるのか。貪欲だね!
リピート戦略では狙える1回分の利益が小さい。だからこそ、チャンスは無駄にしないんだ。
ループ・イフダンが出している注文全体が値段の動きを追いかけて動いていく感じか。
そしてあくまでも値動きをカバーできる範囲は変わらないんだね。
そういうこと。
ループ・イフダンの基本はだいたいこんな感じだけど、どんなトレードをするかわかってきたかな。
うん。どうやって利益を出していくかをイメージできたよ。
それそれ、そこなんだ。ループ・イフダンが人気な理由。
自動売買といっても何が自動で行われるか分かりやすいから安心できるんだよな。
うん、同感。ある程度の設定を自分で選択するのも安心できる理由かもね。
好きな時に始めて、つきっきりにならなくても長く取引できる。
完全なお任せトレードじゃないのはいいかもしれないね。
漫画でわかる!ループ・イフダン