ループ・イフダンはいくらで始められる?
ループ・イフダンは、どのくらいの資金で始めることができますか?これからループ・イフダンを始めたいという方からよく頂く質問です。
ループ・イフダンは、売買システムが自動的にトレードの発注を行う自動売買で、値動きによっては複数のポジションを保有するため、いったいどのくらいの資金で利用できるのか初めて利用する方にはわかりにくいかもしれません。

・必要資金の内訳
ループ・イフダンの運用に必要な資金は、大きく分けると、ポジションの保有に必要な「証拠金」と運用中に発生する「未確定の損益」とに分かれます。

FX取引や株価証拠金取引等でポジションを保有するためには、取引証拠金が口座に預託されている必要があります。
ループ・イフダンでは、システムが自動的に発注を行いますので、ルールに沿って確実にポジションの保有と決済が実行される様に、運用中は全ての新規注文が成立した際に必要な取引証拠金を含めた自動売買証拠金が預託されていなければなりません。自動売買証拠金は、ループ・イフダンの運用が開始されてから停止するまでお取引口座から引き出すことはできません。
もう一つの「未確定の損益」は、評価損益とも呼ばれ、ループ・イフダンの自動売買で保有したポジションに発生する計算上の損益のことです。
一つひとつのポジションに発生する評価損益(未確定の損益)は、決済注文によって売買損益が確定されるまで相場の値動き次第で金額が増減します。
運用に必要な資金額を考えなければならない場合には、損益のうちマイナス、つまり損失となる場合に最大でどのくらいの金額になるのかをイメージする必要があります。
・評価損が最大で必要となる状況とは
ループ・イフダンの運用中に評価損の額が最大となる状況を考えてみましょう。
ループ・イフダンの設定項目の一つに「最大ポジション数」があります。これは、ループ・イフダンの運用中に、値動きによって複数のポジションを保有した場合に、最大でいくつまでポジションを保有するか決めておくものです。ループ・イフダンは、利益方向への値動きでは、ループ幅分動いた時点で利益確定の決済注文が執行され、ポジション数は減っていきます。
反対に損失方向への値動きでは、ループ・イフダンは一定間隔ごとにポジションを追加していきますので、複数のポジションを保有している場合には、最後に保有したポジションが現在値から最も値段が近いポジションとなり、段階的に異なる値段で保有しているその他のポジションにそれぞれ評価損が発生している状況となります。
最大でいくら資金が必要となるかを考える際には、保有した最大ポジション数の一つひとつに発生する評価損と取引証拠金の合計額を想定します。
例)値下がりしてポジションが追加された場合の最低必要証拠金
「ループ・イフダンB15(USD/JPY)」で60銭値下がりした場合

60pips(60銭)の変動があったので
ポジションが追加されました。
証拠金・・・23,000円(4,600円×合計ポジション数:5)
合計評価損・・・・・・・・
1,500円(0.15円+0.3円+0.45円+0.60円)×1,000通貨)
最低必要証拠金・・・・・・24,500円
ループ・イフダンの必要資金の計算方法
ループ・イフダンの必要資金は、以下の①と②の合計額です。
①証拠金=取引証拠金額×ロット数×最大ポジション数
②評価損=ループ幅×最大ポジション数×ロット数×取引単位(※)×(最大ポジション数-1)÷2
- ※ 取引単位は、FX取引では通貨数量(1,000通貨)、くりっく株365では倍率(100倍または10倍)が入ります。
資金目安表
必要資金の目安を通貨ペア、売買ルール別に一覧表にまとめました。
イメージしている運用予定の資金額から、通貨ペア別にループ・イフダンの注文を仕掛ける注文範囲(設定レンジ)を見つけて、ループ幅を決める参考にしてください。
例)資金50万円でドル円を現在レートから10円離れた範囲にループ・イフダンを仕掛けたい。


- ※スワップポイント、手数料、獲得利益は考慮しておりません。また、証拠金は変動します。
- ※変動幅によっては、ロスカットリスクもございます。
目安資金早見表
- ドル円
- ユーロ円
- ポンド円
- 豪ドル円
- ユーロドル
- ※1ロット(=1,000通貨)での運用に必要な資金の目安です。
- ※取引証拠金は6,000円(150円時)で計算しています。(取引証拠金は個人取引では日次、法人取引では週次で更新されます)
- ※必要資金は、取引証拠金額の変更等によって変動します。早見表は取引開始時の目安資金として記載しています。
- ※「自動売買が注文される範囲」とは、取引開始時のレートを基準に自動的に注文が発注される値幅(レンジ)です。
- ※「自動売買が注文される範囲」は、決済注文の逆指値が0を下回る範囲では運用を開始できません。
投資元金 | ループ・イフダン設定値幅 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
B10 | B15 | B25 | B50 | B100 | ||
50万円 | 最大ポジション数 | 56 | 50 | 43 | 33 | 25 |
自動売買が 注文される範囲 |
5円60銭 | 7円50銭 | 10円70銭 | 16円50銭 | 25円 | |
100万円 | 最大ポジション数 | 93 | 81 | 68 | 51 | 38 |
自動売買が 注文される範囲 |
9円30銭 | 12円10銭 | 17円 | 25円50銭 | 38円 | |
300万円 | 最大ポジション数 | 191 | 163 | 132 | 97 | 71 |
自動売買が 注文される範囲 |
19円10銭 | 24円40銭 | 33円 | 48円50銭 | 71円 | |
500万円 | 最大ポジション数 | 261 | 220 | 176 | 129 | 93 |
自動売買が 注文される範囲 |
26円10銭 | 33円 | 44円 | 64円50銭 | 93円 | |
800万円 | 最大ポジション数 | 344 | 288 | 229 | 166 | 120 |
自動売買が 注文される範囲 |
34円40銭 | 43円20銭 | 57円20銭 | 83円 | 120円 | |
1,000万円 | 最大ポジション数 | 390 | 326 | 259 | 187 | 135 |
自動売買が 注文される範囲 |
39円 | 48円90銭 | 64円70銭 | 93円50銭 | 135円 | |
2,000万円 | 最大ポジション数 | 574 | 477 | 376 | 270 | 193 |
自動売買が 注文される範囲 |
57円40銭 | 71円50銭 | 94円 | 135円 | 193円 | |
3,000万円 | 最大ポジション数 | 716 | 593 | 466 | 334 | 238 |
自動売買が 注文される範囲 |
71円60銭 | 88円90銭 | 116円50銭 | 167円 | 238円 |
- ※1ロット(=1,000通貨)での運用に必要な資金の目安です。
- ※取引証拠金は6,400円(160円時)で計算しています。(取引証拠金は個人取引では日次、法人取引では週次で更新されます)
- ※必要資金は、取引証拠金額の変更等によって変動します。早見表は取引開始時の目安資金として記載しています。
- ※「自動売買が注文される範囲」とは、取引開始時のレートを基準に自動的に注文が発注される値幅(レンジ)です。
- ※「自動売買が注文される範囲」は、決済注文の逆指値が0を下回る範囲では運用を開始できません。
投資元金 | ループ・イフダン設定値幅 | ||||
---|---|---|---|---|---|
B10 | B40 | B80 | B120 | ||
50万円 | 最大ポジション数 | 54 | 36 | 27 | 23 |
自動売買が 注文される範囲 |
5円40銭 | 14円40銭 | 21円60銭 | 27円60銭 | |
100万円 | 最大ポジション数 | 90 | 56 | 42 | 35 |
自動売買が 注文される範囲 |
9円 | 22円40銭 | 33円60銭 | 42円 | |
300万円 | 最大ポジション数 | 188 | 107 | 78 | 65 |
自動売買が 注文される範囲 |
18円80銭 | 42円80銭 | 62円40銭 | 78円 | |
500万円 | 最大ポジション数 | 258 | 142 | 103 | 85 |
自動売買が 注文される範囲 |
25円80銭 | 56円80銭 | 82円40銭 | 102円 | |
800万円 | 最大ポジション数 | 340 | 184 | 133 | 109 |
自動売買が 注文される範囲 |
34円 | 73円60銭 | 106円40銭 | 130円80銭 | |
1,000万円 | 最大ポジション数 | 387 | 207 | 149 | 123 |
自動売買が 注文される範囲 |
38円70銭 | 82円80銭 | 119円20銭 | 147円60銭 | |
2,000万円 | 最大ポジション数 | 571 | 300 | 215 | 176 |
自動売買が 注文される範囲 |
57円10銭 | 120円 | 172円 | 211円20銭 | |
3,000万円 | 最大ポジション数 | 712 | 371 | 265 | 217 |
自動売買が 注文される範囲 |
71円20銭 | 148円40銭 | 212円 | 260円40銭 |
- ※1ロット(=1,000通貨)での運用に必要な資金の目安です。
- ※取引証拠金は7,600円(190円時)で計算しています。(取引証拠金は個人取引では日次、法人取引では週次で更新されます)
- ※必要資金は、取引証拠金額の変更等によって変動します。早見表は取引開始時の目安資金として記載しています。
- ※「自動売買が注文される範囲」とは、取引開始時のレートを基準に自動的に注文が発注される値幅(レンジ)です。
- ※「自動売買が注文される範囲」は、決済注文の逆指値が0を下回る範囲では運用を開始できません。
投資元金 | ループ・イフダン設定値幅 | ||||
---|---|---|---|---|---|
B20 | B50 | B100 | B150 | ||
50万円 | 最大ポジション数 | 42 | 31 | 24 | 20 |
自動売買が 注文される範囲 |
8円40銭 | 15円50銭 | 24円 | 30円 | |
100万円 | 最大ポジション数 | 68 | 49 | 37 | 31 |
自動売買が 注文される範囲< |
13円60銭 | 24円50銭 | 37円 | 46円50銭 | |
300万円 | 最大ポジション数 | 138 | 94 | 69 | 57 |
自動売買が 注文される範囲 |
27円60銭 | 47円 | 69円 | 85円50銭 | |
500万円 | 最大ポジション数 | 188 | 126 | 92 | 76 |
自動売買が 注文される範囲 |
37円60銭 | 63円 | 92円 | 114円 | |
800万円 | 最大ポジション数 | 246 | 163 | 118 | 97 |
自動売買が 注文される範囲 |
49円20銭 | 81円50銭 | 118円 | 145円50銭 | |
1,000万円 | 最大ポジション数 | 280 | 184 | 133 | 110 |
自動売買が 注文される範囲 |
56円 | 92円 | 133円 | 165円 | |
2,000万円 | 最大ポジション数 | 410 | 267 | 192 | 157 |
自動売買が 注文される範囲 |
82円 | 133円50銭 | 192円 | 235円50銭 | |
3,000万円 | 最大ポジション数 | 510 | 331 | 236 | 194 |
自動売買が 注文される範囲 |
102円 | 165円50銭 | 236円 | 291円 |
- ※1ロット(=1,000通貨)での運用に必要な資金の目安です。
- ※取引証拠金は3,920円(98円時)で計算しています。(取引証拠金は個人取引では日次、法人取引では週次で更新されます)
- ※必要資金は、取引証拠金額の変更等によって変動します。早見表は取引開始時の目安資金として記載しています。
- ※「自動売買が注文される範囲」とは、取引開始時のレートを基準に自動的に注文が発注される値幅(レンジ)です。
- ※「自動売買が注文される範囲」は、決済注文の逆指値が0を下回る範囲では運用を開始できません。
投資元金 | ループ・イフダン設定値幅 | ||||
---|---|---|---|---|---|
B10 | B20 | B40 | B80 | ||
50万円 | 最大ポジション数 | 67 | 53 | 40 | 30 |
自動売買が 注文される範囲 |
6円70銭 | 10円60銭 | 16円 | 24円 | |
100万円 | 最大ポジション数 | 107 | 81 | 61 | 44 |
自動売買が 注文される範囲 |
10円70銭 | 16円20銭 | 24円40銭 | 35円20銭 | |
300万円 | 最大ポジション数 | 208 | 154 | 112 | 81 |
自動売買が 注文される範囲 |
20円80銭 | 30円80銭 | 44円80銭 | 64円80銭 | |
500万円 | 最大ポジション数 | 279 | 204 | 148 | 106 |
自動売買が 注文される範囲 |
27円90銭 | 40円80銭 | 59円20銭 | 84円80銭 | |
800万円 | 最大ポジション数 | 362 | 263 | 189 | 136 |
自動売買が 注文される範囲 |
36円20銭 | 52円60銭 | 75円60銭 | 108円80銭 | |
1,000万円 | 最大ポジション数 | 409 | 296 | 213 | 152 |
自動売買が 注文される範囲 |
40円90銭 | 59円20銭 | 85円20銭 | 121円60銭 | |
2,000万円 | 最大ポジション数 | 594 | 427 | 306 | 218 |
自動売買が 注文される範囲 |
59円40銭 | 85円40銭 | 122円40銭 | 174円40銭 | |
3,000万円 | 最大ポジション数 | 735 | 527 | 377 | 268 |
自動売買が 注文される範囲 |
73円50銭 | 105円40銭 | 150円80銭 | 214円40銭 |
- ※1ロット(=1,000通貨)での運用に必要な資金の目安です。
- ※取引証拠金は6,540円(ユーロドル:1.09、ドル円:150円換算時)で計算しています。(取引証拠金は個人取引では日次、法人取引では週次で更新されます)
- ※必要資金は、取引証拠金額の変更等によって変動します。早見表は取引開始時の目安資金として記載しています。
- ※「自動売買が注文される範囲」とは、取引開始時のレートを基準に自動的に注文が発注される値幅(レンジ)です。
- ※「自動売買が注文される範囲」は、決済注文の逆指値が0を下回る範囲では運用を開始できません。
投資元金 | ループ・イフダン設定値幅 | ||||
---|---|---|---|---|---|
B10 | B20 | B40 | B60 | ||
50万円 | 最大ポジション数 | 48 | 39 | 30 | 26 |
自動売買が 注文される範囲 |
0.047ドル | 0.077ドル | 0.119ドル | 0.155ドル | |
100万円 | 最大ポジション数 | 79 | 62 | 47 | 40 |
自動売買が 注文される範囲 |
0.078ドル | 0.123ドル | 0.187ドル | 0.239ドル | |
300万円 | 最大ポジション数 | 160 | 120 | 89 | 74 |
自動売買が 注文される範囲 |
0.159ドル | 0.239ドル | 0.355ドル | 0.443ドル | |
500万円 | 最大ポジション数 | 217 | 161 | 118 | 97 |
自動売買が 注文される範囲 |
0.216ドル | 0.321ドル | 0.471ドル | 0.581ドル | |
800万円 | 最大ポジション数 | 285 | 209 | 152 | 125 |
自動売買が 注文される範囲 |
0.284ドル | 0.417ドル | 0.607ドル | 0.749ドル | |
1,000万円 | 最大ポジション数 | 323 | 236 | 171 | 141 |
自動売買が 注文される範囲 |
0.322ドル | 0.471ドル | 0.683ドル | 0.845ドル | |
2,000万円 | 最大ポジション数 | 474 | 343 | 247 | 203 |
自動売買が 注文される範囲 |
0.473ドル | 0.685ドル | 0.987ドル | 1.217ドル | |
3,000万円 | 最大ポジション数 | 589 | 425 | 305 | 250 |
自動売買が 注文される範囲 |
0.588ドル | 0.849ドル | 1.219ドル | 1.499ドル |
各国通貨の歴史的な値幅(高低差)
各国の通貨は、貿易や金融取引等の資金決済手段としての機能があることから、特に流動性の高い主要国同士の通貨ペアは一定の価格範囲(レンジ)での推移が多いことが知られています。
1995年-2024年 | ドル/円![]() |
ユーロ/円![]() |
ポンド/円![]() |
豪ドル/円![]() |
ユーロ/ドル![]() |
---|---|---|---|---|---|
高値 (高値到達日) |
161円94銭 (2024年7月) |
175円41銭 (2024年7月) |
251円07銭 (2007年7月) |
109円35銭 (2024年7月) |
1.6034ドル (2008年7月) |
安値 (安値到達日) |
75円54銭 (2011年10月) |
88円87銭 (2000年10月) |
116円81銭 (2011年9月) |
55円02銭 (2008年10月) |
0.8225ドル (2000年10月) |
値幅 | 8,640pips (86円40銭) |
8,654pips (86円54銭) |
13,426pips (134円26銭) |
5,433pips (54円33銭) |
7,809pips (0.7809ドル) |
- ※ひまわり証券のBidレートで算出しています。
・最大値幅でループ・イフダンを運用できれば・・・
ループ・イフダンは注文範囲(自動売買が注文される範囲)の内側で価格が推移していれば、保有ポジションに対する決済注文は、原則として、すべて利益の確定(利食い)となります。
注文範囲を損失方向に超える値動きでは損切りが発生しますので、できるだけ損切りが発生しない注文範囲でループ・イフダンを運用することが大切です。
特に国際通貨(日本円や米ドル、欧ユーロ、英ポンド)は、各国の中央銀行により物価の安定が図られていることから、経済状況や政治システム等に大きな変更が生じない限り、一定の価値を維持して安定的な値動きであることが知られています。そのため、上記の歴史的な最大値幅の範囲内で長く推移すると予想され、ループ・イフダンの注文範囲をその値幅をカバーできる範囲に設定できれば、取引チャンスを最大限に確保しながら安定的な運用を期待することができるでしょう。
ただし、通貨が過去の変動範囲を超える可能性は常にゼロではありません。常に定期的な運用状況の確認は必要と言えるでしょう。
ループ・イフダンの目安資金早見表で必要資金を見比べてみると、注文範囲の広さと、その範囲内に配置される一つひとつの注文の間隔(ループ幅)の広さによって資金額が変化することがお分かりいただけると思います。
ループ幅が狭ければ、小さな値動きも取引チャンスにできるため取引機会が広がりますが、ポジションを保有する頻度が高くなるため取引中のリスクも増加します。
また、注文範囲を広くすれば、より安定的にループ・イフダンを運用することができますが、より多くの資金が必要となります。
注文範囲を狭くして少ない資金でループ幅も狭い設定でループ・イフダンを運用しようとすると、損切りが発生するまでの値幅が近い注文範囲に多くのポジションを保有してリスクの高い運用となってしまいます。
ループ・イフダンの設定では、注文範囲を広く確保することを優先して、用意できる資金額からループ幅を選択し、より安定的な運用ができる様に設定することが大切です。

ループ・イフダンを始めてみましょう!